スーパーポテトのファミコン福袋開封式2010

元旦にスーパーポテトで購入しました福袋、さすがに一人で黙々とやるのは…ということもありまして、去年と同様に場所をお借りしまして、開封して遊ぶという催しをお行いました。


まず問題点が一つ。「20本入り、ロックマンくにおくんが必ず入っている」裸ソフトの福袋が3980円だったんです。なのにこれだけは「本数不明だけど入れるだけ入れてみた箱説付きで2000円」。さてどっちを選びますか?少なくとも裸より多少状態が良い上に安いという部分に何かしらの引っかかりを感じると思うんです。むしろ現状から言えば、スーパーマリオ等定番ソフトのみが家に残っており、そんなものがあっても面白くないわけです。
地雷たんまりの方がネタとしては美味しい!シコルスキーの言葉を借りるなら「敗北が知りたい」んですよ。
まぁ去年の福袋もそうですが、ポテトさんの福袋はしっかり中身は万遍なく入れてくるのでそれほど心配がいらなかったというのもあるんですけどね


今回の遊びのルールとしましては、袋にどっちゃりと入れた後に、その場にいるメンバーが一本取り出してそのゲームを遊ぶという内容。心が折れたら試合ゲームオーバーです。
というわけで一本ずつその場のテンションを解説しながら内容をご紹介いたします。


・1本目

シャーロック・ホームズ 伯爵令嬢誘拐事件」


地雷炸裂
いきなり物凄いものが飛び出してきました。シャーロックホームズですし、いきなり推理ものはちょっと…とその場にいた誰もが思いました。
ゲームスタート、ロンドンの道に放りだされるホームズ。街人に触れた瞬間ゲームオーバー。何だこれ?ややあって遊んだ某氏含め、見ていた全員がそこでようやく理解をしました。…これひょっとして、アクションゲーム?


ナゾ解明!!
このゲーム、なんとホームズが街行く人々を誰それ構わずに蹴り殺し、推理力と資金をアップさせてゲームクリアを目指す豪快極まりない剛腕探偵のゲームだったのです。しかもちょっと触れただけでライフがガンガン削れていきゲームオーバー。その場でタイトルに戻されます。
どこにも推理的な要素はなく、ただただロンドンに死体の山を築いていく探偵ホームズ。これを探偵と称していいものなのか。ともかく蹴る。そして蹴る。やっぱり蹴る。
初回先頭打者初球ホームランとも言うべき驚異のクソゲーでした。


ちなみに私はこれを見たとき別のゲームを連想しました。こちらも所謂理不尽即死ゲーとして有名な「ミシシッピー殺人事件」だったのですが、検索するまで混同してしまっておりました。実は「ミシシッピー」はシャーロックホームズではないそうです。いや…確かにあれは普通にホームズのファンが怒る代物だったと記憶しておりますが、だからってこれも見逃すわけにゃあいきませんね。


・2本目

ファミリージョッキー
何本か所謂ナムコ箱がありまして、ブラインドで手に取るという関係上それに突っ込む勇気が私にはなかったのですが、まず一本目がコレ。
まぁ当時のナムコの中ではかなりの有名タイトルになりますね。競馬ゲームでございます。
ダートでも障害でも同じ馬で走り続けるザックリとしたゲーム作りがナムコらしい…というか、家族そろって競馬予想って色々問題ありません?ゲームだからいいんです。


・3本目

ヨッシーのたまご
これだけ妙に保存状態のいい、任天堂ゲームフリークの名作パズルゲームでございます。
それ以上に説明の必要がありますでしょうか。
同じキャラを2こつければ消える、卵と卵にキャラを挟めばヨッシー誕生。


・4本目

ダンジョン&マジック
3Dダンジョンもの?やたらとアーティスティックなパッケージの割にはチープなグラフィックで動いてます。
しかし、説明書の中はドラクエに出て来る「あらくれ」のような半裸ベルト。何この変態。
で、これを描きながら自分でも遊んではいるんですが、このゲームの街人やモンスターは勝手に動いてるようで、突然街人が目の前から消えたり、気づいたらヘビの大群に囲まれていたり。大群に囲まれた!という絶望感はファミコンにしては凄いと思うんですが、一体このゲームはどこに向かおうとしていたのか。色んな意味で凄い方向性のゲームでした。


・5本目

いけいけ!熱血ホッケー部 すべってころんで大乱闘
はいアタリきました。説明不要なファミコンの対戦ゲームシリーズ大御所でございますね。これはかなり後期に出たタイトルで、現在はアークシステムワークスからVCでもリリースされてますね。ツッパリだったはずのくにおもこの時期にはあらゆるスポーツをこなす超人アスリートと化してしまっております。
引いた本人はid:ianeira氏なのですが、体調不良だった割に物凄いエキサイトして遊んでいたようです。さすがくにおくんパワー。これで次の寄り合いもバッチリだ。


・6本目

ドラゴンバスターII。
ナムコ2本目。名作アクションであるドラゴンバスターの続編なのに、あの軽快なBGMも、アクロバティックな操作もなく、カール君がペシペシと矢を放つなんとも地味めなゲームになってしまいました。とはいえゲームとしては一寸先の闇を恐れずに突撃し、矢を反射させて当てづらいところにあるドラゴンの弱点を狙うというなかなかナムコらしいにくい造り。
昔持っていて、まさかの再開と相成りました。


・7本目

めざせパチプロ パチ夫くん
私の番になりまして、引いたのがコレ。よりによってパチンコゲーム!?
PS辺りまで続いたパチンコゲームシリーズ「パチ夫くん」の第一弾だそうです。どれだけヒットしたのかはわかりませんが、なぜかアクションゲームにまでなっていたかと記憶しております。
言うまでもなくゲームの内容はパチンコ。「生年月日を入力してください」の画面でひらがなが選択できたり不思議な仕掛けになっていたりとさすがのパチ夫くんクオリティ。
肝心の内容は…パチンコゲームはワタシにゃ理解できないようです。
少なくとも玉を吐き出す数よりもリターンが多くていつまでたっても終わらない感じがファミコンのゆるさを象徴しているような気がします。


・8本目

ドラゴンクエストIV 導かれし者たち
大物登場。説明不要、社会現象にまで達した唯一無二のRPG。いやぁワタシも子供の頃、これを手に入れるのにどれだけかかったことか。懐かしい思い出ですね。
そして今目の前を見れば、そんなファミコン騒ぎそっちのけでDQ9をみんなやってました。ちょっと混ぜて欲しかった。
内容なんか誰もが覚えてるわけですから、ということで中に入ってるデータを見てみることに。先頭:クリフト。なんで?
このゲームの持ち主はよっぽどクリフトにダメージを与えたかったんでしょうか。ザラキの恨み?


・9本目

デビルマン
うわー、おれでびるまんになっちゃったよー。
どう考えてもやらかしてます。当時のナムコ、何考えてデビルマンのゲーム化なんか考えたんでしょうか。
…と思ったのはいいんですけど、ネットを見るとそれほど悪い評判じゃないんですよね。まぁ私個人があの忌まわしき実写版の洗礼を受けているせいで、どう考えてもまとめきれるはずのない方法使っているんじゃないかと訝っているからなのでしょう。
ドット絵はなかなか永井豪のイメージを崩しておらず、キーレスポンスも悪くない。でもなんで…こんな「たけしの挑戦状」みたいな見た目になっちゃうんでしょうね。
あと難しいんですけど、かなり。「IKARIを溜めてデビルマンになれ」と飛鳥了が言ってくるのですが、IKARIが溜まる前に死にました。IKARIゲージは無駄に凝った絵をしていましたとさ。デビルマン、見てみたかったなぁ…
そーいやアニメ的なイメージはほとんどないですね。ほあーん。


・10本目

北海道連続殺人 オホーツクに消ゆ
はい大物第二弾。堀井雄二原作のミステリーものですね。ニポポ人形
これはやったことがなかったのでなかなかの掘り出しものが出てきました。
…とはいえ、色んな人が居る中でやるゲームではないような。それにしてもあの場にこのゲームをやったことのある人はいなかったものか。
新井清和先生の絵がとにかく印象的。まだこの頃アスキーは青山にあったんですね。


・11本目

イース
PCでは有名なタイトルですね。第一弾を見るのは初めてのような気がします。
ビクター音楽産業」が出してる上にファルコム作品という看板に偽りなく、音楽は美麗。半キャラずらしも再現。
うーん、時間があったらちょっと手を出してみたい。これはアタリ。


・12本目

探偵神宮寺三郎 横浜港殺人事件。
DECOの文字がまぶしい!!今なお続く推理アドベンチャーの金字塔。
アドベンチャーは描くことも難しいですし、盛り上がらないしでこの場で紹介するのに不向きなゲームなんですよね。とりあえずタバコを吸うお馴染みのアクションは健在だということだけか。


・13本目

ウィザードリィII リルガミンの遺産
世界三大RPGの一角をになうシリーズですね。これも名作の誉れ高い作品です。
なんか、RPGに限って言えば妙に羽振りがいいモノが入ってる気がしますが…


・14本目

西村京太郎サスペンス
ブルートレイン殺人事件
また推理物!!これで3本目です。今度はアイレムのソフトみたいですが、主人公の探偵が藤田まことによく似ております。


・15本目

ヒーロー総決戦。コンパチヒーローもののターニングポイントになったゲームで、ガンダム仮面ライダーウルトラマンメタルヒーローが一堂に会するアクションゲームです。
昔欲しかったんだよなぁ、これ。でも色々あって買えませんでしたけどね。難易度は結構なもの。バンプレストの本気がうかがえます。
この後にSFCで「ザ・グレイトバトル」シリーズが始まるんでしたっけね。


・16本目

WIT'S。
画面上を走り周りブロックの壁を作って行き、相手を衝突させたら勝ち、という極めてシンプルな対戦型アクションゲームです。
適当な人型スライムみたいなのが主人公のウィッツだそうで、これがゲームになるとペプシマンのムキムキな奴になります。なんだこの落差。悪の博士に改造人間にされてしまったそうです。そんな人型なんかよりバッタ人間の方がマシです。
同じく博士の作った改造人間を壁に衝突させて倒して行くゲームみたいですが、説明書にはそいつらの説明はありません。ただ枠が5個並んでいて、その中から好きな改造人間を選んで対戦していく、という仕組み。…んー、これどこかで見たことのあるシステムですねぇ。敵の博士は禿頭ですし。
ちなみに倒しても相手の能力は奪えません。


・17本目

ラスト一本はスクウェアから発売された古めかしいRPGディープダンジョンIII」。開発元はハミングバードソフトというところですが、販売をスクウェアがやっていたそうです。
3Dダンジョンものでした。ウィズといい固まってるなぁ…



・最後に
今回は量も多め、ネタも豊富でプラスにもマイナスにもお得感溢れる内容でした。
しかし考えてみますと、ジャンルが微妙に偏りがち。

まず推理もの。シャーロックホームズに神宮寺、オホーツク、西村京太郎。
3Dダンジョンもの。ダンジョン&マジックにウィズII、ディープダンジョン
ここは色々「またか!」という感覚に陥っておりました。なんでここまで被るんだ…。とはいえジャンルに富んでいて、VC被りも少なめ、これ一袋でしばらくは遊べそうなタイトルになっておりました。
さて来年はどうなることやら。