俺達に翼はない(終)

隼人・鷲介からバトンを受け取った鷹志(タカシ)、その行きつく先は?
よびさまされるヨージの記憶と共にクライマックスへ。過去の記憶に無数の人格が入り乱れ、鷹志(ヨージ)が奈落に落ちる原因となった事件がそこにありました。そして…。
エピローグはそれぞれの生活にいた人達への挨拶。ここまでおとぎ話的なモノに対して随分すんなり受け入れているな、という部分を差っぴいても登場人物の優しさが出ていて、少し別れに近い挨拶周りだったのもあって、これからがあるのにちょっと寂しげな感じがなんとも余韻を残す感じで良かったです。…約一名を除いて。結局、最後まで鉄拳キャラでした。


1クール見てきて、今期最も評価がハネ上がった作品だったと思います。ギャルゲー・エロゲー系に全く無関心だった私が原作に興味を持つレベル、というのは素晴らしい。
…というのも、サウンドノベル系アドベンチャーで言うオムニバスシナリオ(複数の主人公がいるアレ)やザッピング(登場人物が同じ場所にいて複数の視点から見られるアレ)を逆手に取ったアイデア。ここには本当にびっくりしました。
その上で舞台上の登場人物も生き生きと動いていたのが印象的。ほぼ本編に出てこないキャラもいましたけど、今時珍しいぐらい無茶苦茶多い登場人物がみんな個性的で、アニメでさらにうまいキャラ付けをされていて見ていて飽きなかったです。特に隼人・鷲介・鷹志のパートにまたがって登場するキャラがまったく違う立ち位置で存在したり。それがいいスパイスになっていたのかも。


ともかくこのアニメに関しては切らずに見ていて良かったと思う次第。アニメの一気試聴or全年齢版の原作ゲームを遊んでみたい、と思いました