ゴジラHDリマスターバージョンを見てきました

id:tenguredの人に連れられて。私達の年代からすると、ゴジラという怪獣は恐ろしい体躯で街を破壊するモンスターであり、また他の怪獣と戦って人類を守るヒーローという徹底的に反発しそうな二面性を持った存在でありました。そのオリジナルは初見だったのですが…60年経ってもその表現・技術に目を奪われ続ける90分でした。60年経てばさすがにどこがミニチュアでどこが特撮で、どこがリアルかというのも分かるところが多いのですが、それでも境界線があいまいになることが多く、円谷英二という存在の大きさに感嘆するばかりでした。
オリジナル・初代ゴジラという存在はさながら核兵器の恐怖を具現化したかのような、怒りと破壊を無秩序に奮い続ける存在であります。日本は対抗手段もままならずただ逃げ惑う。パニック映画の教科書とも言うべき見せ方を完璧なまでにやりきってくれます。
しかし、後半からは人間模様へとシフト。一人の科学者の苦悩と取り巻く環境、そして決断を描写していくわけです。核兵器をも越える破壊力を見つけてしまった科学者と、核兵器でも滅ぼすことのできない存在。使えば世界の均衡が崩れることは明白、そして科学者の出した答えは…。
初代ゴジラの残したメッセージ性というのは反核というものだけではなく、その先に待っているであろう「持てあますほどの力を手にしてしまった時」への警鐘も兼ねています。幸い現代ではまだそこまでは行きついていないのですが、本当にオキシジェンデストロイヤーのようなものができたら…?

ちなみにオキシジェンデストロイヤーとはこんな兵器です。

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すみませんうそです。