映画ポケモン 光輪の超魔神フーパ

夏恒例、義務感で行ってはいけないものですが、ともかく毎年見に行くことにはしている映画。毎年のことですからどこを旅しているのかとか、幻ポケが普通に喋っているのとか、そもそも作品同士の繋がりがあるのかとかは考える必要もないですし。今回のストーリーはドバイ的な街・デゼルシティに立ち寄ったサトシ達がイタズラ好きな幻のポケモンフーパに出会い、秘められたチカラを追う…といった感じ。
毎年のポケモン映画のコンセプトは「ポケモンと人の絆」「見知らぬ世界の旅」「伝説ポケモンのバトル」…と大体こんな感じ。あと「サトシの根性論」とかもアリかも知れません。今年は特に「人とポケモンの絆」という部分が強く描かれているのが特徴的。
というのも登場人物とフーパは生まれてからずっと家族のように育てられていたという部分。フーパをめぐるストーリーの根幹にもかかわってきますし、何よりも「家族」ということばが強く結び付いてきます。

そしてなんと言ってもバトル!伝説ポケモンラッシュを映画のウリにしているのは伊達ではなく、今まで出てきた伝説ポケ同士がぶつかりあう凄まじいバトルシーンも見どころ!ラティアスラティオスメガシンカして「水の都の護神」のようなハイスピードバトルを展開するかと思えば、その進路にゲンシグラードンが立ちふさがり、さらに上空からパルキアが亜空切断!そしてキュレムがブラック・ホワイト化してレックウザを追撃!!その豪華さ・今後同じネタは通用しないはずなのに、それを覚悟の上で惜しみなく伝説ポケモンを大量に使ってくる様は凄味すら感じます。


…という2点において、今年のポケモンは前とは違う良さがありました。押さえるべきところをしっかり押さえて、その上でスクリーンをド派手かつ華やかに。何年かに一度あるかないかのお勧めできるポケモン映画として、しばらく基準にできそうな良作でした。


強いて言えば、「アニメの世界において存在が特別すぎる」ホウオウやミュウツー、去年出しちゃったゼルネアスにイベルタルが出てこないのはちょっと残念でしたけど。
あとは劇場版に出てきたポケモンのことをサトシが知っている風の口ぶりだったのがちょっと気になりました。
キャスト的にはゲストポケモンでメイン2作目という意外な配役な釘宮理恵とか、お笑い枠の出演がなかったとか、篠原信一ヒポポタス役だったりとか。ひょっとして篠原さんお笑い枠?藤原竜也の演技もかなり良かった。