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ついに公開。エイリアンがゲームキャラの形をして攻めてきた!!対峙するのは…負け組になった元オタクゲーマー達!?監督はホームアローンクリス・コロンバス
まず最初に書くべきことがあるとすれば、まず「ゲームの映画」ではないということ。ゲームを使っているのは設定などの土台部分。そこから凄く自由な発想で味付けをすることで、ゲームの面白さをさらに映画のアクションとして引き出しています。パックマンを敵として迎える時にどうするの?じゃあオバケ側になればいいじゃない・・・から、まさか「車をゴースト役」にして、ニューヨークの入り組んだ街なみでリアルパックマンをするなんて。この発想が各ゲームを題材にちりばめられています。まさに80年代レトロゲームのテーマパークのよう。さえないオッサンになった元ゲーマーがカクカクしたエイリアンを「俺達最高の気分だー!!」と叫びながらバッタバッタと倒していくシーンは必見です。
ストーリーは無駄なラブい部分は退屈に感じながらも、しっかりとラブシーンすら伏線にして作り込む無駄のなさ。さらにコロンバス節とも言うべきか、軽妙なセリフ回しにこれでもかというべきパロディネタの数々でネタが解れば爆笑必至。ゲームだけではなく当時の大衆文化などもネタにしています。例えば…(これは2000年代の作品ですが監督繋がりで)ハリー・ポッター、ダリル・ホル&ジョン・オーツ、マドンナにオリビア・ニュートン・ジョン、ペーパーボーイにフロッガーマックス・ヘッドルームなんてネタも。
80年代の知識に偏った依存をする映画ではありますが、元のゲームの一つや二つが解れば、ノリだけで楽しめる映画になっています。今年見た映画の中では満足度はダントツでトップです。やっぱり私はクリス・コロンバス関連の映画と波長が合うのかもしれない。