グランド・イリュージョン

見よう見ようと思ってて忘れてて、ちょうど時間があったので借りて見てみました。
パッとしない手品師やメンタリスト達4人が「ジ・アイ」と呼ばれる謎の手品師組織に引き入れられ「フォー・ホースメン」というイリュージョニストチームを組む。そのイリュージョンの標的はなんとパリの銀行!たった3秒で地球の裏側にあるパリの銀行からまんまと現金をせしめてしまった彼らのトリックとは一体…とFBIや「マジックのネタばらし屋」が躍起になってフォー・ホースメンを追いかける映画です。
義賊と化したイリュージョニスト達が銀行や資産家を華麗な仕掛けで出し抜いていく鮮やかな手腕と派手な映像にくぎ付けになる映画でした。ただしイリュージョンの内容に関しては特に書く必要もないでしょう、CGがふんだんに使われている映画ですし。
大事なのは劇中でも散々言われる「ミスディレクション」。壮大な仕掛けは全部本命の仕掛けを隠すためのブラフ、本命はとにかく綿密に、深くひっそりと着々と練り込まれているものなのです。劇中で披露されるイリュージョンの数々も、犯罪も、そして派手さの中に綿密に仕込まれた伏線の数々を一気に紐解いていくこの映画そのものもイリュージョン。ラストシーンを見ればその登場人物達と同じような「ハッ!?」とした間抜け面になることでしょう。でも、そこまで見て「じゃあ今までのアレは何だったのさ!?」ってツッコミどころが発生するのも御愛嬌ですが。
一度見たらもう一度見たくなるような爽快な仕掛け満載の映画。ほとんどのキャストが続投された第二作、映画館で見たかった…。ちょうどシンゴジラと同じ時期だったんですよね。