キングコング・髑髏島の巨神

レジェンダリーフィルムがゴジラに続けて放つ怪獣映画「モンスターバース」第二弾。パシフィックリムもある意味KAIJU映画でしたが、それは置いといて。未開の島を訪れた調査団一行が目の当たりにしたのは360度どこを向いても怪獣だらけの島。彼らは生き残ることができるのか…という話。
とにかく怪獣山盛り、怪獣vs怪獣、人vs怪獣、人vs人とこれでもかというぐらいほとんど火薬を使わず派手にやらかしてくれます。その直後にどんな怪獣が出てくるのかわからないから目を離すスキもないぐらいです。ここはギャレス・エドワーズゴジラがやろうとしていた部分をしっかりやってくれた感じで好感触。
特にゴジラは「初代のリスペクト」なのか「昭和後期に代表されるVSシリーズのリスペクトなのか」という辺りをぼやかしたまま公開していた節があって、どちらにしても消化不良気味に終わったところがありました、初代のリスペクトに関してはシン・ゴジラがこれ以上ないぐらいのものを作ってくれましたが。じゃあ怪獣大乱闘ものを、と言ったらこれが出てくるわけです。とにかく大量で、とにかく豪快で、そして大雑把に人が吹き飛ぶ!これだけやってくれれば、いややりすぎだと言わんばかりに大暴れをしてくれます。
つまり、この映画を語る際に「キング・オブ・モンスター」ゴジラのことを語らずにはいられません。それぐらい切っても切り離せない関係にあるのです。ストーリー上で繋がりは全くないのですが、映画を見てから関連性を確認すると「なるほど!」と納得できるはずです。
そしてもう一つ、メタルギアソリッドへのオマージュが映画内に隠されている点も注目です。特に露骨なのが一つあって爆笑できるものがあるわけですが、日本を意識した冒頭の旧帝国軍パイロット(配役がMIYAVI)にさらにメタルギアといえば恒例の…

ともかく、ネタバレをせずに書けるのは「絶対にエンドロールの間も動いてはいけない」ことだけ。映画館の照明がつくまで何一つ気の抜けない最高のエンターテイメント体験でした。