ネットフリックス版デスノートを見ました

ハリウッドリメイク的な映画としてデスノートが日本に逆輸入。向こうの「ライト」はデスノートを拾ってどんな選択をするのか…みたいな話。
大体1時間30分ぐらいの映画なのですが、デスノートらしい息詰まる知能戦的なイメージはほとんどありません。「世界最強の探偵に目を付けられた夜神月があらゆる手を尽くして痕跡を出すことなく犯罪を成立させ、さらにLの命を狙いに行く」というのが元のデスノートなわけですが、こちらで言えば「ヘタレな学生が流されるままにデスノートに振り回され、探偵・Lにまで目を付けられ大変なことになっていく」みたいな感じ。あくまでこの作品の主人公、ライト・ターナーは一般人。新世界の神になるような度量もなければ犯罪の痕跡を残さないようにする細やかさも、度胸もない。そんな人物がたまたまデスノートを拾ったら?登場人物達がどんどん壊れていく描写は一見の価値があります。ある意味でリュークが一番死神死神しているデスノートなのかもしれません。
とはいえ、全体的になんというか凄くB級ホラー的なイメージ。面白くないというわけではないのですが、殺害の方法がやたら手が込んでいてファイナル○○シリーズを彷彿させてくる作りはわざとなのでしょうか。「犯人の視点から見た殺人サスペンス」的な感覚ですが、デスノートらしい部分もあり、そこそこ楽しい映画となっておりました。
ただしグロ描写が結構あるので、見る場合は少し覚悟を決めてから。