破壊の繭とディアンシー

夏休みだよ、こども映画大量公開!本日公開の映画はジブリの「思い出のマーニー」、ポケモンXY破壊の繭とディアンシー」、今年は2週間早めの公開となった「戦隊・ライダー」。なんとアニメ特撮とまる被りです。鎧武の世界じゃないですが、まさに戦国時代。一体興収1位を取るのはどの映画なのか全くわかりません。

さて、まずはポケモン、XY1作目ということもあってそこそこ気合いの入った作りにはなっていますが、お約束の流れはもうほとんど変わりません。どちらかといえばロードムービー的な方面に伸びてる程度、ぐらいでしょうか。それもシェイミ程ではないんですけどね。
舞台が分からないぐらい大きな街にサトシが着く→幻のポケモンが流れ着く→キェェェェ、シャベッタァァァァァ!→悪いやつらが狙ってるぞ→ロケット団がついてきたぞ→森の中に移動→あれは伝説のポケモン!→ここで大体サトシが死にかける→幻のポケモンが伝説の方を言いくるめる→いやぁ良い旅だったなあ→来年の映画はこれだ!
…ざっくり説明すれば毎年これです。むしろ最近の映画で喋らないポケモンを探す方が難しいぐらい。ニャース涙目ですね。今年もこの例にもれずいつもの通り…なのですが、今年の特色は「ディアンシーを狙う勢力が複数いる」というところでしょうか。
魔法使い風のお姉さん・マリリンとマフォクシー、ニンジャナンデ!?なライオットとゲッコウガ、そしてサトシを助けるメガネのお姉さん・ミルス&アルガス親子とブリガロン他。さらにロケット団も加わって容赦なしのディアンシー争奪戦を繰り広げます。全員敵というバトルロイヤルな状態で動きまわる様は今までにないポケモンでなかなか良い感じです。まぁ、この連中の目的は他の例にもれずロクでもないことなので、どうでもいいことでしょう。
また、ポケモンの不文律として、「死者を絶対に出してはならない」というようなことがあるようです。しかし今年のイベルタルは「破壊」を司るポケモン。万物の命を奪い取るという物騒な奴ですが、これがスクリーンに出てきたら一体どんな大惨事になるのか。ある意味で1作目「ミュウツーの逆襲」にも似たやり方で見せてきます。こんな重苦しい流れにしっかりとロケット団を混ぜてくる辺りはちゃーんと分かってやってるわけで、なんとも安心して見られるところではあります。
起用した芸能人・ゲスト声優も良く、背景や設定も無理がなく今年は随分安心して見られたものでした。来年は…どうもオメガ・アルファっぽいのですが、またホウエンにでも行くのでしょうか?