仮面ライダードライブ×仮面ライダー鎧武 MOVIE対戦フルスロットル

平成ライダー恒例のMOVIE対戦も6作目。ここまで来ると内容は大体定番化してきてしまいます。旧ライダーは「新しい敵が現れた、どうしようどうしよう」、新ライダーは「謎の敵出現、新しいライダーもチラっと出るよ」そして片方の敵がもう片方の陣営にちょっかいを出して共通の敵になり共闘、クライマックスでドーン!それでも去年はJOYの快演もあって無茶苦茶なシチュエーション下でも十分楽しめました。じゃあ今年は。
今年の鎧武はあのラストから始まるわけです。紘汰が新世界の神になり、戒斗がオーバーロード化して死亡。道が全く違う二人の決戦としては実にアツい内容でしたが、じゃあここからMOVIE大戦にどうつなげるのよ!?と言わんばかりの締め方でした。そんな後日談から始まり、紘汰が作った世界に現れた機械生命体・メガヘクスが地球の存在を紘汰の記憶から読み取って襲撃、地球を守ろうとする紘汰もかつての仲間の眼前で力尽き…という導入部。戦極ドライバーはミッチのもっている龍玄(しかも初期型なのでミッチしか使用不可)しかない、これはヤバい!という中でどう逆転していくか、今までの鎧武とはちょっと違う王道ヒーローものになりました。
中でもストーリー上で主観になるのは貴虎。沢芽復興に尽力する彼が純粋に街を・人を護るために体を張り、斬月の復活、光実とのコンビアクション、そして地球の記憶からコピーされ復活したかつての友・戦極凌馬との決戦と、ヒーローヒーローした兄さんが見せたかったんだ!とばかりに大活躍です。この二人は一年本当に色々あって、やっとこう言うシーンが見られたかと思うとなかなか来るものがあります。


ドライブ編は謎の怪盗・アルティメット・ルパンがドライブに挑戦状を叩きつけてきた、しかし彼の姿を見たベルトさんは何やら様子がおかしく・・という話。
Wのビギンズナイトのような、新しい敵を見せながら背景を少しずつ明かしていくストーリーで、ベルトさんが15年前に行っていた研究やロイミュードとの関係性が紐解かれるストーリー。劇場配布の0話とまとめてみるとプロトドライブ、ベルト、ロイミュード、ルパン、進之介、新ライダー・仮面ライダーマッハと繋がっていくかと思われます。
このエピソードは本筋のストーリーよりもカメオ出演で出てきた警視庁のお偉いさんが物凄い目立っていた気がします。知っている人は知っているあの顔。見た瞬間吹いたら、それは特撮好きの証、かもしれません。


クライマックスはロイミュードの力を手に入れたメガヘクスとの最終決戦。ここで専用アイテムを使って鎧武とドライブがパワーアップ…という流れです。基本CGでカッコ良く攻める…はずなんですけど、紘汰も進之介もああいう性格なせいでもはや戦闘そっちのけの大騒ぎ。こんなコントみたいな戦いがあっていいのでしょうか。電王は毎回あんな感じだった気もするので、まあいいか!

コメディタッチな最終決戦はともかくとして、今回の限定フォームはいたってシンプル、それぞれの装備を取り替えるアイテムです。ドライブには傘に無双・大橙セットのシフトフルーツ。鎧武にはハンドル剣を持って重加速にも耐えられるドライブアームズ。それぞれ使い方を教え合うシーンがあったりします。いつもなら使い方なんて言うまでもなく簡単に使いこなしたりするものなんですけど。紘汰の「やっぱこうなるかー!」は色んな意味で名言です。彼はライダークロスオーバーを経験しすぎました。
玩具的には、シフトカーがロックシードをひっかけてけん引することができたり、ロックシードは白ベースの発光+目がクリア成型で随分綺麗な出来になっていたりとそこそこの満足度。

さて、次の映画ですが…3月はいつもの大型クロスオーバー映画です。何が出てくるのやら…。