蒼き鋼のアルペジオCadenza

2年ほど続いてきたアニメシリーズも終着地点となりました。ヒエイとの邂逅、生きていた父翔像の宣戦布告に揺れる群像。そしてイオナは…?
制限の多い状況下、原作からどんどん離れていくストーリーラインの中でどうなるんだろうどうなるんだろう、と気になる展開を残して終わっていったTVシリーズとDCとで、物凄く綺麗なまとめ方をして終わって行きました。予想通りかなという部分もあり、こんなウルトラCなねじ込み方があるんだ!!という驚きもあり、原作で語られていない部分を実は触っているんじゃないかという部分もあり…。シリーズの完結編としてこれ以上ないピリオドをつけています。
タカオ・ヒュウガ・キリシマ・ハルナにもコンゴウにも、ヒエイ艦隊全員にも見せ場があり、最大の見せ場である艦隊戦を展開。一度イオナとことを構えたTVシリーズ組とヒエイ艦隊が真正面から対立しているアニメの立ち位置だからこそできるド迫力のバトルです。さらにミョウコウ型にはそれぞれ強化されている部分があり、その特色をいかしたアクションも非常に良い!そしてクライマックスのヤマトvsムサシの一騎打ち。これも普通てはありえないような構図の対決。同型艦同士、世界最大級の戦艦の重厚なバトルが見られます。ドラマパートもTVシリーズを踏まえた上での関係をさらに昇華させていて、悩むイオナの前に現れ背中を押していく意外な人物。一番印象的なシーンでした。


キレイにまとめすぎて、2時間で入り切れない部分をやっぱりバッサリと切ってしまった感はありますが、これで十分すぎるほどのもの。DCで久しぶりにアニメ映画を映画館で見に行くことになって、そうやってここまで追い続けてきて良かった、この作品に出会えて本当に良かったなと思えるような映画でした。あとの続きは原作で。