仮面ライダー平成ジェネレーションFOREVER

去年FINALだったじゃん、という仮面ライダー冬映画。もう一発やってきました。なぜならまだ平成だから。これが本当に最後の「平成ライダー映画」となります。
MOVIE大戦のフォーマットは崩さずに「ビルド」と「ジオウ」の共闘をベースにして歴代ライダーの参戦、さらに懐かしの人物の参加と話題には事欠かないいつもの良いところ取りな要素も当然ご用意。そして今回の敵はアナザー電王・アナザーダブル・アナザークウガを従えるタイムジャッカー・ティード。

シナリオ、映像、そしてサプライズを含めたエンターテイメントとして歴代の仮面ライダー映画として最高峰のものとなりました。劇中の世界設定として「仮面ライダーが映像作品として放送されている世界」というメタフィクションめいたものになっていて「仮面ライダーは現実にいるか、虚構の存在か」という疑問にぶち当たるのですが、そこにいるのが「(劇中で)存在するはずのない人物」桐生戦兎。彼なりの答えは見事なものでした。
さらに今回の軸になる電王とジオウ・ビルドの絡み方も見事。縦横無尽・二重三重の時間トリックを観客が混乱させることもなく見事にやりきっています。
そしてもう一つ…映画館が騒然となるようなサプライズ。これだけでもこの映画を見に行く価値があるといえるべきシーンがあるわけです。
アクションもドラマも一級品、「仮面ライダーを愛してくれた貴方へ」という予告のアオリも伊達ではない、これ以上ないぐらいの名作を平成最後に残してくれました。

…でも、この後の映画とかTVシリーズのハードル高くなりますよね。大丈夫?